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美しく豊かな海で育つ、ふっくら大粒、クリーミーな「岡山かき」。
生産者や育った海域、検査情報などを確かめられるトレーサビリティシステムを導入し品質管理にも定評があります。
瀬戸内海に育まれた岡山かきが、「安全・安心」を携えて食卓に届くまで。そのおいしさの裏側をレポートします。

写真:カキの水揚げ・洗浄

AM7:00 1.カキの水揚げ・洗浄

寒さの厳しい冬の早朝から作業スタート。

まだ夜が明けきらぬ冬の早朝6時頃。カキを積んだ船が続々と港へと戻ってきます。
「この作業に間に合わせるため、深夜3時頃から海に出て、今日むき身にするだけのカキを収穫してきた」と漁師さん。

とれたての「岡山かき」は、漁師ごとに振り分けられた専用のベルトコンベアで水揚げされ、ドラム式の洗浄機へ。殻に付着した汚れを洗い落としたら、ベルトコンベアでむき身処理を行う処理場作業棟へと運ばれます。

「私らが、素早く、そして丁寧にむくけぇな!」
写真:むき身・検量作業

AM7:30 2.むき身・検量作業

すべて手作業!熟練の技で殻をむく。

カンカンカン・・・と甲高い音が響きわたる処理場内には、カキのむき作業台処理場が25列ほど並んでいます。
「トレーサビリティを徹底するため、漁師さんごとにむき処理場を分けているんです」と教えてくれたのは、岡山県漁業協同組合連合会の豊田さん。処理場内棟内では何十人もの「むき子さん」が、専用の道具を使いカキの殻をむいています。機械化の導入が難しいため、殻むきの作業はすべて手作業。素早く、そして身を傷つけないよう慎重に。わずか数秒という短時間で、流れるようにカキをむいていく様子は圧巻です。
特大、大、中、小の規格でカキを選別した後、生産者ごとに検量を行います。その間、保冷棒が入った専用容器にカキを入れているため、衛生管理・温度管理にも抜かりなし。

「むきたてのカキをお届けしま~す」「ちょっと待った!まずは私がチェックします」
写真:加工流通センターで内部検査

AM9:00 3.加工流通センターで内部検査

厳重なチェックで、安心・安全を届ける。

検量を終えたばかりのカキが、作業棟に隣接する加工流通センターへと届けられます。カキがた入った容器の中には、生産者・海域を書き記したカードが入り、トレーサビリティ対応も万全。
また、ここでは専任職人による厳重なチェックが毎日行われ、大腸菌、黄色ブドウ球菌など4つの細菌検査を行います。さらに、加工場内で使用する減菌海水の水質検査も実施。安心・安全な岡山かきが届けられるよう、日々の検査も徹底しています。

「今日も異常なし!次にバトンタッチ」「よっしゃ任しとけ!早速、袋に詰めていくけぇな」
写真:洗浄工程・製品ライン

AM10:00 4.洗浄工程・製品ライン

機械化と人の手の両方で商品を仕上げる。

検査をクリアしたカキは、それぞれの製造ラインに振り分けられ、出荷の準備に入ります。真っ先に行われるのが、減菌海水でのむき身の洗浄。カキの殻や異物などを、水流を利用して洗い落としたら、オートメーションシステムで計量と袋詰めを行い、商品がどんどん作られていきます。
また、料理店等に出荷するラインでは、手作業で一粒ずつ良質なカキを選りすぐって容器に詰めていきます。
機械化と人の手の両方を活かし、良質なカキを届けているのです。

「今日も異常なし!次にバトンタッチ」「よっしゃ任しとけ!早速、袋に詰めていくけぇな」
写真:検品・箱詰め

AM11:00 5.検品・箱詰め

お客さんのニーズに応えて箱詰めを。

袋詰めされた商品に不備がないか、1つずつスタッフが確認しながら、箱に詰めていきます。
「ただ箱に入れているのではなく、お客様のリクエストに応じて、カキのサイズ、袋の個数を変えて箱に詰めているんです」と豊田さん。

箱の色、テープの色と張り方で、どの箱がどこへ出荷されるのかを見える化。ニーズに応える細かな対応力も、「岡山かき」が支持されているゆえんなのかもしれません。

「ようやく出荷。おいしく食べてもらいな」「よっしゃ、トラックに積んでいくで~」
写真:いよいよ出発

PM1:30 いよいよ出発

カキを乗せたトラックは、市場へと出発!
翌朝には全国各地の店頭へと安心・安全な「岡山かき」が並びます。

水揚げから、わずか7時間ほど。「岡山かき」がその日のうちに出荷される裏側には、漁連と漁協のサポート、そして生産者の努力がありました。
おいしいのは当たり前、安心・安全も一緒に味わえる「岡山かき」を、ぜひご堪能ください。

MOVIE

動画:岡山かきが届くまで

取材協力:岡山県漁業協同組合連合会

カキについて詳しく見る

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